渡り鳥や、泳ぎ続ける魚の肉は疲れない。「イミダゾールジペプチド」とは?
※参考 Tarzan 11月号『「休む」の科学 』
定期的に長い距離を移動する渡り鳥や、眠っている間も泳ぎ続ける回遊魚の肉には、疲労回復成分「イミダゾールジペプチド」が含まれている。
このイミダゾールペプチドには、強力な抗酸化作用があるのです。
イミダペプチドの抗酸化作用が疲労を回復するメカニズム
人は、エネルギーを作り出す際に体内に酸素を取り込みます。
しかし、この酸素のうち数パーセントは、活性酸素という物質に変化するのです。
この活性酸素が必要以上に増えると、正常な細胞や血管、筋肉を傷つけてカラダの機能を低下させてしまいます。これが疲労の原因となります。
この活性酸素の働きを抑えるのが抗酸化物質と言われます。
イミダペプチドはどのくらい摂取すればいいの?
強力な抗酸化作用を含む「イミダゾールペプチド」ですが、目安として1日200〜400mgが理想とされています。
多く含む食品がこちら↓
・鶏の胸肉
・鴨肉
・豚の肩ロース
・カツオやマグロ
(※イミダゾールペプチドは、動物の全身の筋肉に広く存在していますが、特にその動物がよく使う部位に集まっています。例えば、鳥なら胸肉、回遊魚なら尾びれ、人間なら脳に多く含まれています。)
鶏の胸肉は100gあたり1223mg、マグロは767mg、カツオは811mg、鴨肉は956mg、豚の肩ロースは928mg程度のイミダゾールペプチドが含まれています。
継続することにより、たしかに疲労の回復の実感が得られるようです。「日々の疲れが取れない」「トレーニングで疲労が溜まっている」といった方は、意識して摂取してみることをおすすめします。
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