試合2日前の温冷交代浴がおすすめ【アスリートの入浴法】
試合前日でもなく、試合3日前でもなく、試合2日前にしっかりと入浴することがおすすめである。
アスリートであれば、「入浴」について考えたことがあるだろう。
しかし、サウナに入りすぎで逆に疲労が溜まってしまったり、激しいトレーニングの後に温泉に長く浸かってしまって回復を遅らせてしまうなど、入浴法についての理解がないことでコンディション調整に失敗してしまう例も多々あるのが現実だ。
「今週は気合を入れて毎日温泉に通って、疲労回復に努めたのに、週末の試合ではなんか身体が重い・・」なんてことも思いあたる選手もいるのではないだろうか。
アスリートの失敗しない入浴法
アスリートとして、失敗しない入浴法としてこの記事では、2日前の温冷交代浴をおすすめする。
現在J2リーグ愛媛FCで活躍中の河原和寿選手が以前、入浴についてのインタビューでこんな回答をしている。
お風呂に入ろう! Jリーグ選手も実践する温冷交代浴 | サカイク
▼河原選手は、記事の中でお風呂の入り方について以下のように述べている。
「普段は特に、こだわりはありませんね。ただ、試合の2日前には、必ず温泉に行って、サウナに10分入った後に、2分くらい水風呂に入ることを繰り返します。その後は、ちょっと熱めのお湯に入った後、ぬるめのお湯につかり、最後はまた、水風呂で体を引きしめます。全部で1時間ぐらいはお風呂に入っていますね」
試合2日前の温冷交代浴の効果
温冷交代浴とは、サウナ7~12分程度と水風呂2分程度を繰り返し行い、血液循環をよくするというものだ。
アスリートが実践することの多い「温冷交代浴」だが、これは頻度が多ければいいわけではない。入浴も入り方次第ではトレーニング同様に疲労を溜めることにも繋がるからだ。
▼温冷交代浴の効果については以下のように述べている。
「全体的にだるくなって身体が疲れますし、次の日もちょっと、だるさを感じます。でも、不思議と翌々日の試合の日になると、身体にキレも出るし、気持ちもすっきりしてゲームを迎えられるんです。一気に回復するという感じですね」
翌日には、だるさが残ってしまうが翌々日には身体にキレがでて気持ちもスッキリとするのだ。
これは、ヒートショックプロテインをうまく利用できている好例とも言える。
▼ヒートショックプロテインについて
ヒートショックプロテインに関しては、自身の体調などにより個人差があるため何週間か試してみて河原選手が試合2日前の交代浴を習慣にしているように、自分の感覚をつかむことが重要です。
運動後すぐの入浴はNGである
入浴の効果は、疲労回復にリラックスにとたくさんありますが、運動後すぐにお湯につかってしまうことは避けましょう。
特に激しいトレーニングや筋トレをした後は、筋繊維が破壊されて炎症を起こしています。そこへ熱いお湯につかってしまうと、さらに炎症が広がり疲労回復を遅らせてしまう危険性があります。
強度の高いトレーニングを行った日には、シャワーで済ませるか、ぬるま湯にリラックスして浸かる程度にしておきましょう。
また、軽い有酸素運動をした時でも、脂肪燃焼効果が持続しているため、30分以上は時間を空けてから入浴することがおすすめです。
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