「頑張る」という目標設定では、頑張れない。
このクリスマスに解放されるという噂が広まったとき、人々は生気を取り戻したが、それが単なる噂とわかったとき、人々はバタバタと死んでいった。
これは、ナチスの強制収容所の体験を記した「夜と霧」の中の一節である。
具体的な目標はやる気を高める原動力となる。
それだけでなく、目標や目的の意識の有無が人間の生命力まで支配するという事実を認識するべきである。
あいまいではいけない!集中力を高める目標設定
アスリートにとって目標設定というのは重要かつ自然にできているものである。
ただし、目標設定を行う上で注意しなければいけないこともある。
・あいまいな目標では集中力が高まらない
・数値化された目標が不可欠である
ということだ。
たとえば、綱引きをするときに「全力で引っ張れ!」と声をかけても最大限の力は発揮できない。ところが、「あと10秒だけ綱を全力で引っ張れ!」というようにメッセージに具体的な時間を入れると大きな力を発揮するという結果がある。
「頑張りましょう」ではいけない
数値化された目標が、限られた時間で集中力を発揮する鍵である。
ときに「頑張る」という目標をあげてしまうことがあるが、これではそもそも何を目標に頑張るのかがわからない。
期限と期待が設定されていないと、意識は一点に定まらないのです。
目標は書いて、読んで、イメージすること
目標は、シンプルに書いて、読んで、イメージすることをおすすめする。
何度も何度もである。
・実現する目標数値を書く
・達成までの期限を書く
人から与えられたものでなく、自分で考え、自分の手で目標を設定することだ。
「私はなんとしても〇〇までに、〇〇を実現する」
このメッセージを、朝、昼、寝る前、隙間時間などで読み続けること。
そして、達成目標をイメージしてトレーニングを行うこと。
これらを繰り返すことで、達成期限までになんとかするという意識を自分に植え付け、集中した行動が継続できるのである。
▼参考文献