オリンピック選手もスケジュール管理と優先順位を明確にすることが大事だと強調する。
オリンピック選手はいかにして、集中力、自制心、エネルギーを維持しているのか?
スポンサーのいない選手は、トレーニングや家族としての義務をこなしながら、どうやってアルバイトをしているのだろうか?
オリンピック選手は、おそらくどの職業よりも刻々と過ぎる時間と戦っている。4年に1回。1日過ぎるごとに大舞台が迫ってくる。そしてその舞台では、たった1秒がメダルの行方を左右する。
オリンピック選手に学ぶ時間管理の秘訣
オリンピック選手に時間管理について聞くと、
・すべてをスケジュール化すること
・優先順位を明確にすること
が大切だと強調した。
また、睡眠の重要性と回復の必要性を指摘する選手が多い。
時間だけでなく、エネルギーを最大化することが選手にとっては最重要事項なのである。
明日をどんな1日にしたいかは、それを決められるエネルギーと集中力があるときに決めるようにしている。
そういうときには基本的に、どんな1日にする必要があるか、TODOリストにどう取り組み、各タスクにどれくらいの時間を割り当てるのかといった構想を練る。
そうしておけば、タスクに取り組んでいる最中に何か判断しなくてはならないことがかなり減る。
(サラ・ベンダーショット:ボート競技アメリカ代表)
トレーニング中は、家族との時間、雑用、勉強、オリンピックに向けた練習、メディア出演といったさまざまなタスクのバランスを取るために、かなり具体的なスケジュールを立てていた。優先順位を決めないとやっていけない。
どうしてもこの時間にやらないといけない、というものがいくつかあって、たとえばトレーニングは午前7〜8時、そして午後3時半〜8時半。学校は午前8時〜午後2時半。この時間はずらせない。
それ以外の時間に他のことを、目標達成に重要なものから優先的に配置していく。最も重要なのは予定を書き出すことだ。
今ではほぼ分単位でスケジュールをつけている。こえすれば活用しきれていない隙間時間があることに気づくはず。たとえば、飛行機やバスの中で宿題をやる。インターネットに1時間使うくらいなら、仮眠をとって回復を促す。
あなたも日々、そして毎日、目標に近づくための活動に集中して。一瞬も無駄にしないで。
(シャノン・ミラー: 体操女子アメリカ代表。アメリカ史上最も多くのメダルを獲得した体操選手)
成功するアスリートは時間を無駄にしない
上記の選手たちのように、成功するアスリートは時間管理に厳しくしている。
たとえ次のオリンピックに向けてトレーニングでなくても、目標を達成しようと奮闘しているとき、人は間違いなく競争に参加している。
トレーニングの時間、それ以外の時間の過ごし方を見直してみてどうだろうか。