伸ばしたい筋肉を意識するストレッチは逆効果??
ストレッチの最大の効果は、柔軟性を高めることですが、どんなに時間を割いてストレッチに取り組んでも、間違ったやり方ではなかなか体は柔らかくなりません。
アスリートに限らず、「柔軟性があるかないか」で、今後の生活は大きく変わってきます。スポーツの中でできる動作が増え、スピードアップにもつながります。
サッカーやフットサルではより高い位置のボールを捉えることができるようになり、ランニングではより大きなストライドになり走力が上がります。
また、疲れにくくなる、心身をリラックスさせるなど、ストレッチの身体への効果はたくさんあるため、正しく行っていきたいですね。
やってはいけないストレッチ
坂詰氏によれば、ストレッチをする際に、「伸ばしたい筋肉を意識する」というのは常識のように語られてきていましたが、それが逆効果になる可能性もあるということです。
筋トレにおいては、使っている筋肉を意識するのはプラスですが、ストレッチではマイナスとなるのです。 筋肉を効率よく伸ばすためには、むしろその筋肉自体を特別に「意識しない」ことこそが正しいやり方なのです。
筋肉を意識することで得られる効果は、筋肉の収縮力を発揮しやすくなる、つまり、筋力がアップするということです。
たとえば、握力計をつかって握力を計測する際に、手の筋肉を意識するのと、ほかの周りのテレビや雑音などに気を取られている場合とでは結果が違ってきます。
意識をすることで、より力を発揮できることは容易に予想できると思います。意識することで筋力がアップすることからも、筋トレにおいては「筋肉を意識する」というのは正解です。
しかし、ストレッチにおいて「伸ばしたい筋肉を意識すること」は全く逆の効果となってしまうのです。
そもそも、筋肉は収縮できてもそれ自体に「伸びる」という機能はありません。伸ばすためにはできるだけ脱力しつつ、ほかの力(自己の筋力や他者の筋力、重力など)によって引っ張ってもらうしかありません。
そのため、意識することで筋肉に力が入ってしまっては逆効果なのです。
ストレッチをするときは、ゆったりとした気分で、あまり動作や筋肉に意識をおかずに行うほうが効果的なのです。 伸ばす筋肉に触れるということもストレッチをする際は逆効果となってしまいますので気を付けましょう。
しっかりと正しい方法でストレッチすれば、10分間のストレッチを週に2~3回するだけで、体は目に見えて柔らかく変化していきます。 せっかく多くの効果のあるストレッチですから、正しい方法で行っていきたいですね。